外国人人材を雇用する際のメリット・デメリットと注意点

外国人労働力への依存度が高まる現在の日本

2024年、国際交流や技術移転を目的とした外国人技能実習制度が廃止され、新たに人材確保を目的とした育成就労制度が施行されることが決定しました。(施行は2027年開始予定)

この背景として日本における深刻な人手不足問題があり、日本人だけでは労働力が足りない状況が、外国人労働者の数は大きく増加させています。

このような状況を受け、外国人人材を雇用したいと考える企業も増加しています。

そこで本記事では、外国人人材を雇用する際のメリット・デメリットと注意点を詳しく解説いたします。

在留資格外国人労働者数の推移

「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(令和5年 10 月末時点) 厚生労働省」
https://www.mhlw.go.jp/content/11655000/001195787.pdf

外国人人材を雇用するメリット

雇用企業側のメリット

若くて優秀な人材を確保できる

日本人の若者人口減少に伴い、国内で若い労働力を確保できない深刻な状況に陥っています。

外国人人材はこの若い労働力を補える存在として注目されています。

彼らは「外国で働いてお金を稼ぐ」というモチベーションに溢れており、現地の大学で専門知識を学んだ優秀な人材が多数います。

そんな人材を確保できることは大きなメリットとなるでしょう。

新しい価値観との出会い

日本人とは異なる生活環境・価値観の中で育った彼らは、日本人とは異なる考え方や視点を持っています。

彼らと共に働くことは、企業に新しい風を呼び込み、新しい視点・価値観をもたらしてくれるかもしれません。

不足している労働力の確保

現在日本で働きたいと希望している外国人人材は多数おり、彼らを雇用することで急な人材不足にも対応できます。

外国人人材側のメリット

保険や労働環境などが整備されている

日本企業は各種保険や労働環境がしっかりと整備されており、安心安全に労働できる環境として注目されています。

そして労働環境に加えて、安全で生活満足度の高い日本で生活できることも大きな魅力と考えられています。

高い技術や高品質のサービスについて学べる

日本企業の高い技術や接客サービス、おもてなしといった高品質のサービスについて働きながら学ぶことができることも勉強熱心な外国人材には魅力的に捉えられています。

安定した雇用が期待できる

日本企業では雇用した社員を突然不当な理由で解雇するといったことがほとんど行われません。在留期限で定められた期間は安定して働くことができるのも大きなメリットと考えられています。

外国人材を雇用するデメリット

雇用するための手続きが複雑

外国人材を雇用するためには在留資格を取得する必要がありますし、退職する際にも手続きが必要など、日本人を雇用する場合に比べて複雑な手続きが必要になります。

雇用側の受入体制の準備が必要

外国人材を雇用するということは、一緒に働く日本人スタッフ側にも彼らと働くための準備が必要となります。

どのように指示を出したり、コミュニケーションを取ったらよいのか。

彼らとスムーズに働くためには、お互いが生活習慣や文化の違いを理解し協調して働くことができる環境づくり、関係づくり、仕組みづくりを行う必要があります。

私生活面のフォローも必要

多くの場合、彼らは会社の近くに寮などを借りて生活することになります。

日本での生活に慣れていない場合、役所への手続き等の生活サポートも必要となるでしょう。

また生活に馴染めずストレスを抱えてしまうことも多く、悩み相談などメンタル面のサポートが必要となる場合もあります。

外国人材と一緒に働く際の注意点

若く優秀な労働力として期待される外国人材ですが、日本人とまったく同じように接すればよいというわけではありません。

共に働く際には以下の点に注意することをおすすめします。

丁寧なコミュニケーションを心がける

日本人の特別な技能とも言われている「察する」ということが、外国人の彼らは苦手です。

「言わなくてもわかるだろう」と中途半端な指示しか与えないと、彼らは混乱してしまい作業ミスに繋がります。

面倒でも言いたいことを省略せず、「あれ」「それ」「これ」といった曖昧な言葉は使わないで、丁寧な会話を心がけてください。

文化・生活習慣の違いを理解する

日本人にとっては当たり前のことでも、外国人には当たり前ではないことがたくさんあります。

一緒に仕事をしていると、当たり前だろうと思っていることも当たり前ではなかったり、悪気がない言動が相手にとって失礼に当たることがあります。もちろん逆に彼らが当たり前だと思っていることが、日本人にとっては失礼に当たることもあります。

そういった違いやすれ違いに目くじらを立てず、お互いに理解しあい、尊重する気持ちをもつことが、良いコミュニケーションをとる基礎となります。

雇用手続きの確認

外国人材を雇用する際には、正式な就労ビザを得るための雇用手続きを行う必要があります。

・海外にいる外国人を雇用する
・日本にいる留学生を雇用する
・日本にいる既に別の企業で働いたことがある外国人を雇用する

など色々なケースが考えられますが、それぞれ必要な手続きが異なります。

正式な手続きを怠った場合や「不法就労」の状態にある外国人を雇用すると、雇用側にも罰金刑や懲役刑が科せられることがありますので、ご注意ください。

また雇入れ時と離職の際には「外国人雇用状況の届け出」の提出が必要です。

外国人人材を募集する方法

外国人人材を雇用したい場合、主に以下の方法で募集が行われています。

広告

日本人スタッフ募集と同様に、求人媒体などに求人広告をだして募集をかけます。

大学や専門学校からの紹介

日本の大学や専門学校で知識や技術を学んでいる外国人学生を紹介してもらいます。

公的機関からの紹介

ハローワークや外国人雇用サービスセンターから紹介を受けることができます。

人材派遣会社を利用する

外国人人材専門の派遣会社を利用します。

①~③までの募集方法では、雇用に関する手続きやサポートはすべて自社で行う必要があります。また海外にいる外国人人材を雇用したい場合、自分たちで探す必要があります。

派遣会社では、人材探しから雇入れのための手続き、就業サポート、私生活サポートなどすべてをフォローするため、安心して外国人人材を雇用することができます。

外国人派遣ならサクセススタッフにおまかせください

サクセススタッフは10年以上にわたり日本で働く外国人人材の紹介から作業支援・私生活サポートを行ってまいりました。

外国人雇用に関する手続きはもちろんのこと、希望する人材探しから、現場でスムーズに作業するための支援ノウハウ・通訳・翻訳、私生活におけるさまざまな支援を行っています。

これらの支援の成果もあって高い定着率を誇っており、長く働いてくれると受入企業様からもお喜びの声をいただいております。

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